屋根裏の散歩者 (江戸川乱歩文庫)

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本棚登録 : 524
レビュー : 37
著者 :
にゃんこさん 【文学】小説   読み終わった 

表題作「屋根裏の散歩者」以外に「鏡地獄」「押絵と旅する男」「目羅博士の不思議な犯罪」など7編が収録されている。

★「屋根裏の散歩者」郷田三郎は何をしても面白くない日々を過ごしていた。ある日ふと思い立って、下宿の屋根裏に潜んで各部屋を覗いてみたらこれがおもしろい。ところがあきっぽい彼は三日ほどであきる。その後彼が思い付いた奇行は、屋根裏から毒薬をたらし誰かを殺害することだった。
 計画実行----完全犯罪と思われた彼の犯罪も名探偵・明智小五郎によってやぶられる。私は映画を先に見たが、この映画があまりにもエロすぎて倒れそうになった。三郎の完全犯罪よりも覗いている部屋で行われている変態プレイに重点が置かれている映画はおいとくとして、小説では探偵小説らしく彼の完全犯罪に重点が置かれている。お好みに応じて(?)映画を見るなり小説を読むなりしてもよさそうだ。

★「鏡地獄」内部を鏡で張り詰めた球体に入り込んだ青年が発狂する話。「だったらそんなところに入るなよ、最初から」と言いたくなる話だが(笑)彼の恐怖がまざまざと伝わってくるすごい作品。

★「押絵と旅する男」これも映画化されている(私はまだ見ていない)。押絵の美女に恋い焦がれた男がついに自分も押絵になると言う話。あらすじだけを聞くと「アホか」と言いたくなる話だが、作品を読むと「アホか」と言える雰囲気ではない。妖美な世界を堪能させてくれる。私は密かにお気に入り。

★「目羅博士の不思議な犯罪」これは単純に読んで楽しめる。といっても殺人の犯罪なので楽しむのは読むだけにしたいのだが。

レビュー投稿日
2013年11月19日
読了日
2011年10月11日
本棚登録日
2011年10月11日
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