魂の退社

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2016年6月9日発売)
3.71
  • (96)
  • (158)
  • (170)
  • (17)
  • (7)
本棚登録 : 1482
感想 : 199
3

エリート人生を歩んできた著者が、
50歳を機に朝日新聞を退社してしまう。
ただでさえ明日をも知れぬ時代に、なんとまぁ大胆な。。。
と思い読み始めたのだけれど
なんだか著者の気持ちが手に取るようにわかってしまった。

私も同じバブル世代。
がんばっていい大学に入り、一流企業に就職し
充分なお給料をもらいつつも、
さらなる上を目指し勝ち続けなければいけない日々。。。
シーズンごとにブランド物を買い漁り
いくら贅沢三昧の暮らしをしてみたところで
幸せなゴールなど実はどこにもないのではないかと
半世紀も生きていると、ある日うっかり気づいてしまうのだよね、、、

『無い』ということに幸せを感じる・・・などというと
『これだからバブル世代は・・・』とか言われてしまいそうだけれど
すでに経済的に成長しきってしまった日本では
『更なる成長ではなく、お金がなくても幸せと感じる方法を探すこと』という著者の意見に
深く共感するのでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ(女性)
感想投稿日 : 2016年10月19日
読了日 : 2016年10月17日
本棚登録日 : 2016年10月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする