エラントリス 鎖された都の物語 (下) (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房 (2006年8月24日発売)
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感想 : 16
4

面白い事にダラダラと読んでいて上巻は1カ月も掛かったというのに下巻に至っては三日で完読!!

その世界観を手に入れた後の面白さと言ったら読んでいてよかったと思わせる。

そして下巻を読んだ後にまた上巻を読み返すとまた面白みが変わってくるので本当に読書ってやめられない。まぁ止めない。。


良いですよ。やっぱりファンタジーは良いですよ。

王子が読めば読むほど聡明でカッコ良い。
始まりの姿がアレだけに内面の素晴らしさが出てシャオド様様か?

そして王子の婚約者であるサレーネもファンタジー小説における気の強く元気で賢い女性はなくてはならない存在です。

そして大主教ホラゼン。

この人物が結構いいところを突いていて
ただのファンタジーで終わらせない感じが流石です。

初めはただの敵役かと思って読んでいたけれどなかなかどうして。。
かなり後半近くまで嫌なやつですけどそれ以上にね・・・あいつがね・・・。

彼の心の揺れは多分読みどころ。

この3人の視点が後半で絡み合っての、ラストのたたみ掛けは読み応えアリ!!

ファンタジー小説のラストに近づくこのスピード感はほんとに大好きだ。

面白ければ面白いほど読む手は進むが終わってしまうのが悲しい。

しかし難解でぶ厚い本であるほど読んだ後の達成感もまたたまらなく好き!

他にも細かい設定や世界観が密なので何度か読んでも楽しめそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2012年8月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月29日

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