「システムプログラミングってなんだろう?」みたいなレベルから読んでも「なるほど、そういうのか!!」という感動を得られるような内容だと感じて、期待以上に面白く&楽しみながら読めた〜という感じ!
「Goやりたいから少しかけるようになりたいな、仕組みを知りたいな」という期待が大きかったのだけど、そこに関してはどうだろう。改めて「Goすごいな、便利で洗練されているな」とは感じたものの、やはり「Goを解説するものではない」と思った。それを差し引いても「どういうことが起きているのかを説明する、理解させる」という役目を果たせている言語だな・・というのは同時に感じたこと。
「作る」よりも「知る」に重きをおいたトピックなので、それで本書の価値が下がることは全く無いはずというのは付け加えておくけれど。冒頭にあったとおり「A Tour of Goやプログラミング言語Go完全入門をやったことのあるレベル」を対象にしている感じがするし、そのくらいあれば苦労なく読めるし、逆に言えばそのレベルからパターンやイディオムといった観点での「Goについてのレベルアップ」は効果薄いかも。ただ、間違いなく「どういう事をしているのか」を知れるのはエキサイティングだし、(たぶん)どっかで役に立ちそうな気はする。goroutineって何やってるんだ・・?とか。
「システムプログラミングを知りたいけどCの知識がないという人への間口を広げる」って意味では、非常に成功していると感じたし自分も大変嬉しく思った一冊。
同じ著書のあるReal World HTTPもそうだけど、「雰囲気で使っているものをコードを通して眺めながら・動かしながら実感を持つ」というアプローチは良いものだなぁと思った
- 感想投稿日 : 2021年5月4日
- 読了日 : 2021年5月4日
- 本棚登録日 : 2021年5月3日
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