赦しへの四つの道 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 早川書房 (2023年11月15日発売)
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奴隷制度と女性蔑視
階級社会

女性の束縛からの解放は、実は、現実でもそんなに古い話ではない。
例えば女性の選挙権が世界で認められたのは、先進国と言われる国々を含めても、概ね20世紀に入ってからで、日本やフランス、イタリアは大戦後ようやく始まった。

作者はアーシュラ・K・ル・グィン

ジブリの映画でお馴染み『ゲド戦記』の作者。
かつて児童文庫として全巻読んだけど、難解で、よく映画化を決断した(不評だった)と思った。

SF……確かに「ここではないどこか」を描いているが、どこか古代オリエント遺跡の図鑑を見ているよう。
でも、次の瞬間.“今の人”をリアルに描く。女性の目線、しかも結構赤裸々な、もう童話ではない。

カタカナ文字を理解しながら読むのがタイヘンだったけど、最後の「ある女の解放」まできて、頑張って読んだ甲斐があった……少しだけと……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外SF小説
感想投稿日 : 2024年5月7日
読了日 : 2024年5月7日
本棚登録日 : 2024年5月1日

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