「ゴシック」をキーワードに人間の心の闇にひそむあれこれを、数々の本・映画・ゲームを引きながら分析した本。
「他者」にまつわる闇を代表するのがヴァンパイア、自分の心の中にひそむもう一人の自分、という闇を代表するのが人狼、抑圧された女性の闇として人形や少女性、というわかりやすい切り口で分析が進む。話題が広がりすぎて少々散漫な印象はあるし、抑圧された女性論として読むとあまり目新しい視点はないが、大量のゴシックあるいはダークファンタジー系の作品が取り上げられていることと、「マトリックス」三部作と押井版「攻殻機動隊」とその続編である「イノセンス」の分析は面白い。
読書状況:読み終わった
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教養
- 感想投稿日 : 2014年2月4日
- 読了日 : 2014年2月4日
- 本棚登録日 : 2014年2月4日
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