人が話したいと思い、真剣に話しているからと言って、聞き手も一生懸命に話を聞いているわけではない。
そんなやりとりが、『桜の園』には、たくさん表れる。
登場人物同士の会話は、うまく流れておらず、だからといって、決して繋がっていないわけでも、ディスコミュニケーションというわけでもない。
その会話を読むだけでも、実に面白い小説だ。
宮沢章夫の『チェーホフの戦争』を読んでみる必要があると思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2010年8月26日
- 読了日 : 2010年8月26日
- 本棚登録日 : 2010年8月26日
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