小さな会社の儲かる整頓

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レビュー : 11
著者 :
obirin_hori_seminar_2019さん 本多 悟   読み終わった 

【「整理=戦略」であり「整頓=戦術」である】

 本書の著者、小山昇氏はハウスクリーニングなどの事業を手掛ける、株式会社武蔵野の社長である。武蔵野では20年前より、他の中小企業の経営者や社員に向け、自社の現場を公開する「現地見学会」を開催している。これと、著者の「経営の真髄は現場にある」という考えから、より多くの人に現場を知ってもらえるよう本書を著したと伺うことができる。
 P36ℓ6「『整理=戦略』であり、『整頓=戦術』である」これは私が特に印象に残っている1節である。ここでは、「仕事をしやすくするためには環境設備『整理、整頓、清潔、礼儀、規律』(その中でも整理と整頓、特に整頓)が重要になる」という前提で話を進める。これを会社経営に置き換えて考えると、「整理=戦略」「整頓=戦術」になるという。詳しくは本書で確認してもらいたい。
 私は今まで、家や学校など、あらゆる場面で「整理整頓をきちんとしなさい」と言われてきた。その時の私は、整理整頓についてあまり意識はしていなかったし、最低限やっておけばいいだろうと思っていた。しかし、今改めて考えてみると、私の周りで「できる人」というイメージがある人は、整理整頓をきっちりしていた。それが物と情報の双方で当てはまっていたため、仕事との関連性と、生産管理の5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の一部にも入っている、整理整頓を重視したのだろう。
 環境設備の5つに関しては生産管理の5Sと同等の意味であると思う。その中でも整理整頓という、誰もが身近に感じていることに対して、ここまで言及して発展させていることに驚いた。また、それを会社全体で徹底的に行動に移せていることがすごいと思う。おそらく誰もが当たり前だと思っていることだけれども、全ての企業が実際に取り組んでいるかはわからない。行動している人からの言葉は力があり、また、とても共感する内容であったために強く印象に残っている。整理整頓の重要性を再認識させてもらえた。
 本書中には人間の性質をうまく活用した内容が多く、普段の行動と一致し、なるほどと思えることばかりであった。会社という単位だけではなく、個人の意識を変えるためにも実用的なものであるためぜひ読んでもらいたい。私も普段の生活にも生かしていきたいと思う。

レビュー投稿日
2019年6月6日
読了日
2019年5月29日
本棚登録日
2019年5月29日
0
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