陰謀の日本中世史 (角川新書)

3.58
  • (7)
  • (11)
  • (12)
  • (0)
  • (3)
本棚登録 : 115
レビュー : 18
著者 :
obrigadoさん 歴史   読み終わった 

前著「応仁の乱」がベストセラーになったことで、一般認知度の高い歴史学者のトップ集団の仲間入りを果たした著者による中世史の解説本。

取り上げられているのは、後白河法皇、源頼朝、足利尊氏、日野富子、本能寺の変の黒幕、徳川家康など、歴史ファンならおそらく一度は聞いたことがあるに違いない陰謀の数々を検証し、バッサリと小気味よく一刀両断している。
陰謀論にありがちなキーワード、「真実の」「本当の」「教科書に載らない」などは思わずニヤリ。

その一方で、歴史学者たちの怠慢にも警鐘を鳴らす。「すぐに偽物とわかる史料や、論ずるに値しないトンデモ説にかかわっている時間はないから黙殺」という姿勢こそが、世の中に陰謀論やトンデモを生かし続けている原因だとし、「誰かが猫の首に鈴をつけなければならない」と考えたのが、書くきっかけだったという。

歴史を少しでも好きな人にはぜひ読んでもらいたい良書。
一点だけ難を言えば、関ヶ原の戦いが瞬時に決着したという白峰旬氏ほかの説が「ほぼ確定した」としている点。そこはもう少しロマンを求めたい(笑)

レビュー投稿日
2018年6月20日
読了日
2018年6月20日
本棚登録日
2018年6月20日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『陰謀の日本中世史 (角川新書)』のレビューをもっとみる

『陰謀の日本中世史 (角川新書)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする