外界との間にもはや二度と超えられない深い溝ができたときに、その向こう側(だが実際には自分が存在しているこの世界)がどのように見えるか、という感覚が描写されており、興味深い。断片的な浮遊感、というかうまくいえないが、まばゆさと暗さ。ある種の精神的な病になるとこのように外界が見えるのかもしれない。いや、結構面白い本だったよ。
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- 感想投稿日 : 2019年5月21日
- 読了日 : 2011年3月28日
- 本棚登録日 : 2019年5月21日
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