
アマゾン奥地に少数民族である「ピダハン」の村に住み、その言葉を研究した宣教師が書いた本。ピダハンの言葉には左右も、数も、色もない。過去も未来もなく、自分が体験したことしか話さない。昼起きて夜寝るという概念もないようだ。彼らは、他の民族より自分達のほうが優れていると思っているから外部の文化を取り入れない。モノは持ってないし多くを語る言葉もないけれども、決して怒らずいつも笑っているそうだ。ピダハンをダシに現代人を批判するつもりは全くないですが、ひとつの極北を知ることで自分のポジションを絶対認識するようなことはありますよね。そんな気がしました。ちなみに、そんなところに行ってキリスト教の布教も何もなかろう、と思って読んでたら、結局著者自身、キリスト教を捨ててしまったというオチでした。面白い本でした!!
- レビュー投稿日
- 2019年5月21日
- 読了日
- 2012年12月26日
- 本棚登録日
- 2019年5月21日
『ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観』のレビューへのコメント
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