内田善美の2冊めの単行本。74年のデビュー作から77年にかけて「りぼん」「りぼんデラックス」に発表された短編をまとめたもの。良くあることだけど収録内容が発表の時系列ではないのがややこしい。デビュー作の「なみの障害物レース」や「秋のおわりのピアニシモ」は恋愛物ではあるけれど主題は女性の自立。「なみの障害物レース」は語り手がヒロインに恋心を抱きいろいろ手を貸すも報われない立場というのも面白い。「銀河その星狩り」は異世界SF物で断ち切ることのできない憎悪の連鎖の悲劇を描いたもの。
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- 感想投稿日 : 2020年2月24日
- 読了日 : 2020年2月23日
- 本棚登録日 : 2020年2月16日
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