パワーシフト 下: 21世紀へと変容する知識と富と暴力 (中公文庫 ト 2-6)

  • 中央公論新社 (1993年6月1日発売)
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 中間管理層はコンピューターなどの機器の出現のために無用の長物化し・・・ポスト冷戦時代では世の中の不安定さが増し・・・ボーダレスになった世界ではエスニック・グループがぶつかり合う、エスニックの対立は理性の働く度合いがなく、むごたらしいものになる。情報の優位性が増えれば生活、組織、政治、社会と大きく変貌をとげ、知識をおさえ知識を使うものほど力を手にすることができる(訳者あとがき 下巻P410)

 インターネットで情報は瞬時に民衆の手にすることになる。情報統制がきかない時代のパワーは暴力でもなく、資金力でもない。自分の優位に情報を操作するものが世界を支配することができる。暴力と金が情報操作するものとむすびつくとジョージ・オーウェルが描いた『1984年』のような未来世界が現実のものとなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養・知識・雑学・その他
感想投稿日 : 2015年2月15日
読了日 : 2015年2月6日
本棚登録日 : 2015年2月6日

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