武装解除のプロとして現場で働いてきた筆者。戦争がなくならない理由の一つとして「戦争は儲かるから」をあげ、それを起点に平和構築について論じています。
HIKESHIプロジェクトというもので筆者を知ったのがきっかけで今回よんでみた。戦争は儲かる、ではなく、平和の方が得、と社会を変えるというスタンスがラディカルだと感じました。
特にこの本では日本の外交について項を割いていますが、如何に日本の国際援助のスタンスがまずいか、いままではよく知らなかったことが記載されており興味深いです。
例えば、海上給油の停止の見返りに復興のためとして供与した資金は結局紛争を長引かせる結果になっているとの指摘は衝撃です。
また、北朝鮮拉致問題は喫緊の課題にあるにもかかわらず、なんの進展も見られないことについて問題提起と解決策の構想も述べています。
ビンラディン氏殺害後について、今後の筆者の発言も注目だと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
軍事
- 感想投稿日 : 2011年5月14日
- 読了日 : 2011年5月14日
- 本棚登録日 : 2011年5月14日
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