久しぶりに暗い自分に会えていい感じに呼吸が整いました。
Hello!暗いわたし。

愛する人としたいことなんてささやかなことなんです。散歩とか、今日見た夢の話とか。
気持ちを伝える手紙は文法やスペルなんてまったくどうでもよくて、水に浮かべたら開くペーパーフラワーを同封すればじゅうぶんだったりするのです。

2023年4月3日

読書状況 読み終わった [2023年4月3日]
カテゴリ 小説

音読したい詩がいっぱい
早口ことばやアナグラムは読んでると可笑しくなってきて、いやなことも忘れちゃう

まるで「ひとコマ物語」のような、大橋歩さんのイラストがまた、たまらないです。

2022年7月23日

読書状況 読み終わった [2022年7月23日]
カテゴリ

_ゆうぐれの かぜの なかに
とけていく メロディー、
それが 詩 というものなんだ_  

コオロギにとっては、羽音をふるわせて奏でるメロディーが詩なんだね。

みんな詩を持っているね。
わたしの詩 って何だろうな。

2022年7月15日

読書状況 読み終わった [2022年7月15日]
カテゴリ 絵本

ねこloverはきっと泣く。

2022年7月27日

読書状況 読み終わった [2022年7月27日]
カテゴリ 絵本

うわあ・・・。
なにこれ!
好き!!

どのお話も全て良かったけれど、

表題作
『魔法使いのチョコレートケーキ』
魔法は上手じゃないけれど、とても美味しいチョコレートケーキを焼くことができる魔法使いがいます。

自慢のケーキを町じゅうの子どもにご馳走したくて招待状を出しますが、"悪い魔法使い"だと思われていて、誰ひとり来ませんでした。

ある時、りんごの木を育てることにした魔法使いは、この木と毎日二人だけのお茶会を開くようになります。

もちろん木はなにも話しません。だけど、くる日もくる日も魔法使いは木のそばで美味しいケーキを食べ、木には、ケーキに見立てた肥料を差し出して話しかけます。
(ちゃんと、大事にしている薔薇模様のお皿に乗せるんです、肥料のケーキを)

そうして何年も何年も経ったある日・・・

木は最後まで擬人化されたりしませんよ。喋りません。いや喋ってたのかなぁ。

その他のお話に至っても、情景描写と、石井桃子さんによる言葉が美しすぎて、悲しい場面でもないのに涙がこぼれました。

静かで、きらきらして、あっと驚く極上のファンタジー短編集でした。二篇収録されている詩も挿画も素敵でした。

想像する力って、

こういう世界に触れることで育つんだ。と思えます。

2021年5月12日

ネタバレ

人間の純粋さとエゴが表裏一体で描かれていて、とてもリアルだった。
それなのに、聞いたことのないストーリーと意表をつく展開。

傲慢に思えたヴァレリーの父親モンクトン氏が、悲しみを抱えながら振り絞る愛情がたまらなかった。
描かれてはいないけれど、彼のその後の人生に救いがあったと思いたい。

ものすごいラブストーリーを読んでしまった。

2021年2月16日

読書状況 読み終わった [2021年2月16日]
カテゴリ YA

「抑制のきいたピアスさんの筆は、大人の郷愁で子どもを美化することなく、彼らの心理感情、行動などをまことに正確に捉えて描き出していきます。」
(訳者あとがきより)

大人の郷愁で子どもを美化することなく…
うん。本当に。そしていつも思うけど、木や川や風などの自然事象を、子どもの内面と合わせた描写が素晴らしいな…。

8つのお話が入った短編集です。
どれも面白かった。
<カッコウ鳥が鳴いた>
<木イチゴつみ>
<川のおくりもの>
が特にあと引いてる。

ピアスさんの作品は、読み終えて時間が経っても、いつのまにか思い出して映像が浮かんでくる。
美しい音楽付きで。
こんな物語を読ませてもらえて今日も幸せ。

2021年2月5日

読書状況 読み終わった [2021年2月5日]
カテゴリ 児童文学

江戸時代に生まれた日本の文様の謂れを、町民の四季の行事と暮らしを通して紹介してくれる本。
季節ごとの年中行事の意味や背景に関しても、へぇー!知らなかった!と楽しくなる知識満載でした。

2021年1月30日

読書状況 読み終わった [2021年1月30日]
カテゴリ 絵本

初めて読んだのは中学三年生、15歳。
夏休み、宿題をやりに出かけた公民館の書架で見つけ、何気に読み始めたら止まらなくなり。
貸し出してはもらえなかったので、数日通って読んだ。
娘が連日熱心に勉強していると思いこんでいた母に初めは内緒にしていたけれど、我慢できなくて「おかあさんも氷点読んだ?」と聞いたら、もちろん読んだ、ドラマ化もされて内藤洋子さんがとても可憐で涙した、と話してくれた。

幼心に感じた、罪と罰、人間の業、みたいなものへの疑問や衝撃が、30年以上経った今も余韻として続いている。

1986年8月20日

読書状況 読み終わった [1986年8月20日]
カテゴリ 小説

誰もにやってくる老いの問題を、とても優しい目線でみつめた作品でした。

おじいちゃんを訪ねて行き、ただいっしょに折り紙を折って遊ぶ。

少しぐらい何かを忘れても、人間の尊厳に変わりはなく、大好きなおじいちゃんはいつまでもおじいちゃんその人なんだ。

2021年1月26日

両親を亡くし養父母のもとで暮らしているオーパル。一生懸命 家事労働をするけれど、厳しい養母にきつく当たられる。辛い毎日の中で彼女を支えるものは、両親が残してくれた書物、草花や動物たち、そして周囲の心ある人たちとの交流。

信じられない・・・。
これが、ある実在の女の子の5歳から6歳までの日記だなんて。

あとがきによると、大きならんぼうな字で 近所の女の人からもらった封筒の裏に書かれていた、とのこと・・・

おそらく家事で荒れていたであろう小さな手で、覚えたてのアルファベットを綴っている彼女を想像したら、切なくてたまらない。

2021年1月26日

_ヘンドリカは おじさんが すきでした。おじさんを よろこばせて あげようと、いっしょうけんめい たべました。でも たのしくは なかったのです_

お百姓のホフストラおじさんの畑で暮らすヘンドリカは、にぐるま引きの馬、ピーターから町の話を聞いて憧れます。
そしてある日、思いがけないアクシデントにより、その憧れの町へ着いてしまう!

風車小屋がくるくる回る畑から一変、しゃれた街並み、賑やかな市場。オランダの美しい風景の中を、見るもの全てが新しく、好奇心いっぱいのヘンドリカとともに走り抜ける!

まあ、さいごにはまきばに連れ戻されるんですが、このおはなしのすごくいいなぁと思うところはそのあと。
たくさんの冒険をして戻ってきたヘンドリカは「やっぱりここが落ち着くわ」とはならないんですねぇ。

私たちも、旅をした後や楽しいことの後は、こんな感じなんじゃないかしら。こうあるために、旅へ出たりするんじゃないのかな。

とても明るいけど単なるほのぼのしたお話ではなくて、大好き。

2021年1月22日

_デブっちょ、やせっぽち、ノッポ、チビ助。こわい人、やさしい人、いろいろ。ちっぱい(失敗)してんの。神さまいっぱい。
・・・だからシロいっぱいネジ無いの。心のネジ。それでクロね、クロもね。いっぱいネジ無いの。心のネジ。でもクロの無い所のネジシロが持ってた。シロがみんな持ってた_

シロとクロに会いたくなって久々に一気読み。
古びたストリップ小屋が建ち、チンピラがウロウロする町、宝町。そこで寄り添って暮らす浮浪児のシロとクロ。空も飛べるんだよ。

ふたりを見守る、じっちゃ、沢田刑事・・・おとなたちがあったかいんだなー。

人情たっぷりに真理を説いたおとぎ話だと思うのです。

こちら 地球国 日本星 シロ隊員
おーとーどーじょー

2021年1月20日

読書状況 読み終わった [2021年1月20日]
カテゴリ 漫画

貧しい木こりの夫婦が「神さまから」受け取った贈り物は、生きる希望そのものである赤ん坊だった。
貨物列車の格子窓から雪の中へ投げられた。

それは、運ばれていく者たちの叫びがだれにも届かない、
「褐色の制服を着た者たち」が「人でなし」と呼ぶ、「焼きごてで腕に番号を押された」あわれな「積み荷」を運び、帰路には空になっている列車。

赤ん坊を投げたのは若い父親。双子の赤ん坊の、ひとりを。

昔ばなしのような淡々とした文体で、千切れるような愛と残忍さが語られます。どちらも、人間の。

涙が出るとか感動するとか、そんな容易い物語ではありませんでした。
脈が速くなりました。
一度も休まず一気に読み終え、あとがきに追い討ちをかけられ、呆然としています。

誰から誰への贈り物だったのか。豊かさ、とは何か。

明日もう一度、初めから読もうと思います。

2021年1月23日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年1月23日]
カテゴリ YA

春のまきばのおいしい草を、誰かにごちそうしたい と思ったうしは、おきゃくさまを呼ぶことに。
招かれたどうぶつたちは喜んで集まり、歌ったりおにごっこに興じたり盛り上がります。
でも、ごちそうが草しか無いと知った肉食のどうぶつたちはがっかりして帰ってしまい、うしは悲しくなってしまう。

仲良くすることと無理して合わせることはべつのもの。
みんななかよく教 みたいな組織や集団が多いことに疑問を感じているので、このおはなしの成り行きには潔さを感じます。

それと、みんな草が嫌いなのかしら…と落ち込むうしに
「ぼくは、だいすきだよ。」と、初めに言ってくれるうま。
すごくかっこいい。

2021年1月15日

読書状況 読み終わった [2021年1月15日]
カテゴリ 絵本

誰でもウェルカムの心の広さと垣根の無さ
親切、賑やか、クリスマス。
ここんちのお母さんは絶対徳がまわってくるね。
断面図とみんなで囲むクリスマスの食卓が賑やかでめちゃくちゃ楽しい‼︎
今年のクリスマスに絶対紹介しよう!

2021年1月15日

_じゃ、あたし、これから いえでします。さようなら。いってまいります。_

うたを歌っても反応はないし、そらいろのようふくにアイロンはかかってないし、朝ごはんにほしぶどうはないし、もう家出するしかないよね!

うわーん。かわいい・・・。

いもうとのグローリアが生まれてから、おもうようにいかなくなった おうち。
わたしは末っ子ですが、フランシスの怒りたいようなさみしいようなその気持ち、とてもわかるよ。

家出先は、ながしのした。リュックサックに家出アイテムを詰め込むところも、せつなくて超絶かわいい。
それに付き合っての、おとうさんとおかあさんの小芝居が最高に優しくて。

家族にすこし疲れ気味な最近のわたし。冒頭のせりふを言っちゃいたいですし、おかあさんに会いたくなっちゃったよね。。。
作ってほしいのはチョコレートケーキじゃなくてイカのわたの天ぷらだな〜。

2021年1月13日

みんな!まだ読んでないなら、人生損してる!

ドイツ転換期三部作。

第1部『ベルリン1919 赤い水兵』
第2部『ベルリン1933 壁を背にして』
第3部『ベルリン1945 はじめての春』

感想は個別に書きました。

2021年1月9日

読書状況 読み終わった [2021年1月9日]
カテゴリ YA

_それでも人生はつづく。逃げ隠れしようとしても無理だ_

転換期三部作、ついに完結です。

小説を読んでいて、目を覆いたくなるような、というのもおかしな表現だけど、実際に、一瞬瞼を閉じてしまうことが幾度もあった。

ゲープハルト一家との付き合いも30年近くに及んできたので?感情移入しないでは読めない。
可愛かったあの子が、、、
えっ、あの人が?そんなばかな、、、
と序盤からさまざまな衝撃の連続。

敗戦の色濃くなってきた1945年のベルリン。米英軍からの爆撃は普通の市民を容赦なく巻き込みます。
終戦を迎えても、瓦礫の街で生き延びるのは容易なことではなく、ヒトラーを信じた自分を責め続ける人、自由になっても、収容所での地獄の日々から本当の意味で解放されない人、ソ連兵の襲撃に怯えて暮らす人…
簡単に平和は訪れません。

今作は、第1部で主人公だったヘレの娘エンネの目線で語られます。
前作『〜1933』にて反抗勢力として両親が投獄され、祖父母の元で育った彼女は12歳。父母との再会は果たされるのか。再会しても、その溝を埋めていけるのか…。

あとがきにもありますが、ドイツはこの後、ベルリンの壁の時代を迎えるのですよね。

ほんやり生きている自分について、考えすぎてぼんやりしています。
わたし、これからどうやって生きて行ったらいいんだろう。
ってほどに。

2021年1月12日

ネタバレ

_それでも人生はつづく。逃げ隠れしようとしても無理だ_

転換期三部作、ついに完結です。

小説を読んでいて、目を覆いたくなるような、というのもおかしな表現だけど、実際に、一瞬瞼を閉じてしまうことが幾度もあった。

ゲープハルト一家との付き合いも30年近くに及んできたので?感情移入しないでは読めない。
可愛かったあの子が、、、
えっ、あの人が?そんなばかな、、、
と序盤からさまざまな衝撃の連続。

敗戦の色濃くなってきた1945年のベルリン。米英軍からの爆撃は普通の市民を容赦なく巻き込みます。
終戦を迎えても、瓦礫の街で生き延びるのは容易なことではなく、ヒトラーを信じた自分を責め続ける人、自由になっても、収容所での地獄の日々から本当の意味で解放されない人、ソ連兵の襲撃に怯えて暮らす人…
簡単に平和は訪れません。

今作は、第1部で主人公だったヘレの娘エンネの目線で語られます。
前作『〜1933』にて反抗勢力として両親が投獄され、祖父母の元で育った彼女は12歳。父母との再会は果たされるのか。再会しても、その溝を埋めていけるのか…。

あとがきにもありますが、ドイツはこの後、ベルリンの壁の時代を迎えるのですよね。

ほんやり生きている自分について、考えすぎてぼんやりしています。
わたし、これからどうやって生きて行ったらいいんだろう。
ってほどに。

2021年1月12日

ネタバレ

『たんじょうび』
ハンス・フィッシャー ぶん・え/おおつか ゆうぞう やく/福音館書店

たくさんのどうぶつたちと、森の奥の一軒家に暮らすリゼッテおばあちゃん。
おばあちゃんのたんじょうびをお祝いしようと、どうぶつたちが大奮闘!

粉砂糖でおけしょうしたこげたケーキはクグロフ型。
ぶかぶかのエプロンではりきる、ねこのルリ。
なにもかもが洒落ていて、どうぶつたちの発想がとにかく愛おしい!

おたんじょうびの準備とは関係ないけど、薪割りをお手伝いしていて手をケガしちゃった犬のベロが、おばあちゃんに包帯を巻いてもらうところが大好き。

_ベロは、くんくん ないていますが、わるいきもちではありません_

こんなやさしいおばあちゃんのためだもの、みんな頑張っちゃうよね!

おめでとうって言えるから、誕生日って大好きです。

2020年12月23日

読書状況 読み終わった [2020年12月23日]
カテゴリ 絵本

細かくて丁寧なイラストと、ちょこまかちょこまかと動き回るうさぎたちが可愛い!
お兄ちゃんって、損な役回りだよね、でもさ、みんなに頼りにされるのも素敵なことだよ。

子どもたちがうきうきするようなクリスマスのおはなしでした。

2020年12月20日

とってもいたずら好きのねこのラルフ。ある朝突然、大好きなセイラが知らないねこをだっこしてた。このこはパーシー、なかよくしてね、って言われたけど・・・

やきもちやいて、とんでもないいじわるばっかりしちゃうラルフ。
でもね、初めからじゃないんだよね。それにはちょっぴりせつない理由もあって。

いじわるはしちゃいけないんだけど、あまりのめっちゃくちゃぶりにちょっと笑ってしまいます。。。

最後にはやっぱり憎めないラルフ。
よいクリスマスになったね。

2020年12月19日

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