系統樹曼荼羅―チェイン・ツリー・ネットワーク

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本棚登録 : 157
レビュー : 6
著者 :
野良鹿さん 0.総記   読み終わった 

第1部では生物の系統樹を扱う。その中でヘッケルの系統樹は具体的な生物名まで書き込まれており、まさしく生物の進化の「系統樹」として描かれているのに対して、ダーウィンの系統樹は、自身の唱える原理の説明のための「図」として描かれており(本人も「ダイアグラム」という表現をしている)、その役割の違いが述べられている。
第2部では権威を示すための系統樹に関する内容。キリスト教の「エッサイの木」、「生命の樹」、イスラム社会での家系図では直系が重視されて傍系は軽視され、対してマヤ・アステカの社会では人と人が網のように繋がっており、西欧・アラビア社会とは違った社会観があったことが家系図からも読み取れる。
第3部は知識や学びのための系統樹の記述。博物学、法律の構造、写本の系統、プログラミング言語、漫画やゲームのキャラクターの家系図や進化系統図など「こんなものまで」という系統樹が集められている。中でもポケモンを形容形質や行動形質から系統を推定した図はおもしろい。

「アートとしての普遍系統樹」と題された内容があるように、古今東西の様々な系統樹を見ることができる、ビジュアルも楽しむことができる本だった。

レビュー投稿日
2018年6月15日
読了日
2018年5月9日
本棚登録日
2018年5月9日
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