戦争の本質と軍事力の諸相

制作 : 石津朋之 
  • 彩流社 (2004年2月1日発売)
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本棚登録 : 19
感想 : 2
3

戦争についての小論文をまとめた本。

「軍拡競争と戦争の間には何らかの関連が存在することは否定できないものの、両者の直接的な因果関係は全く証明されていないのである」

「これまでの史実に照らしてみると、総体として軍と市民社会総体が対立しあったことはない」

「民主主義的な政治体制こそ、一旦、戦争が生起すれば、その国民総動員的体制と強力な民主主義イデオロギーによって『すべての戦争を終結させるための戦争』を遂行する十字軍的な傾向が強いのである」

「現在の先進諸国ではナショナリズムの高まりが戦争をあおることがあるとは考えられない」

など印象に残るものが多い。現代日本の平和市民団体と称する組織の意見は、全体として史実に基づかない杞憂又は特定勢力を利するためにする議論である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 軍事
感想投稿日 : 2013年8月26日
読了日 : 2013年8月26日
本棚登録日 : 2013年8月7日

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