知の逆転 (NHK出版新書)

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本棚登録 : 4105
レビュー : 470
ohsuiさん ノンフィクション   読み終わった 

あちこちで話題になっていて、読み終えるのを残念に感じた一冊。
ん、冒頭の一言にただ、シビれました。

 “敵が百万あろうとも、自らよって立つプリンシプルを曲げたりひよったりしない”

これを文字通りに実践しているのは、次の6名の“知の巨人”。

 “真の問題は人口増加ではなく消費の増加なのです”
   - ジャレド・ダイアモンド氏(進化生物学、人類生態学など)

 “自分から知りたいと思うように励ますのが教育だ”
   - ノーム・チョムスキー氏(言語学者)

 “音楽は、昔それを聴いていたときの感情や情景の記憶を呼び覚ます”
   - オリバー・サックス氏(脳神経科医)

 “新しいアイディアがあった場合、既存のデータベースでは対応できません”
   - マービン・ミンスキー氏(人工知能学)

 “実際にその場所に行って直接体験することのメリットは、ずっと残ると思います。”
   - トム・レイトン氏(数学者)

 “情報がありすぎるから誰かが編集する必要がある”
   - ジェームズ・ワトソン氏(分子生物学者)

彼らに相対するは、吉成真由美氏(サイエンスライター、ハーバード修士)、
“この人たちに会うまでは”との想いに突き動かされて、真摯に対談されています。

 “共通するのは、「限りなく真実をもとめて」というような姿勢”

この言葉の示すように、真実を求めて実践を繰り返し、
社会も決して切り離すことなく「知の活動」を重ねていきます。

そして、そこから紡ぎだされる「言葉」は一つ一つが輝いているようで、、
個人的には、そのなかでもチョムスキー氏の言葉は印象深く残りました。

 “自分から知りたいと思うように励ますのが教育だ”

結果をただ与えるのではない、自身で結果に行きつくように支援する、
それが「教育」、教え育むことなのだとあらためて、、教師は伴走者でいいのです。

これは「情報サービス」での根幹とも相通じる理念と思いますし、
やはり「生涯学習」は自分にとっての重要なファクターかな、ともあらためて。

これは、折々で読み返したくなる本だなぁ、、と感じました。

レビュー投稿日
2013年9月6日
読了日
2013年6月25日
本棚登録日
2013年6月10日
5
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