読書の技法

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本棚登録 : 3884
レビュー : 518
著者 :
ohsuiさん 読書   読み終わった 

月平均300冊、多い月は500冊以上の「書籍」に目を通されるという、
元外務省情報分析官・佐藤優さんが、ご自身の読書術についてまとめられた一冊です。

- 筆者は、本書を通じ、読者に、読書の有用性について訴えたかった。

貧乏性な私はどうしても、一通り目を通したくなってしまう傾向があるので、
"超速読"、"速読"、"熟読"の区分がとても興味深く、いい刺激になりました。

といっても、全てを同じ枠組みにはめて"読む"というわけではなく、
まずは、自分にとって有益かどうかの区分けをしてはどうか、と仰っているのだと思います。

- 大雑把に理解・記憶し、「インデックス」をつけて整理する

まずは「自分にとっての位置付けを判別するための"超速読"」、
店頭での立ち読みと同じ感覚でしょうか、、ふむふむ。

その上で「概要だけ抑えればいいとの判断であれば"速読"」、
問題提起と結論を抑えれば十分な書籍は、こんな感じで。。

さらに、「自分にとっての「基本書」になるであろう一冊を読み込む際には"熟読"」、
これはかなりコッテリとした読み方を示唆されていました、、ノート必須。

ちょうど今年は、学術系の本を読む環境にもあり、とても参考になりました。
全てをコッテリと読んでいたら、とてもではないですが終わらないので。。

なお興味深かったのは、そうやってインフォメーションした"情報"について、

- テーマを決め、週に1回書評の会合を行う

との形でエクスフォーメーションする事を推奨している点でしょうか。

これは、同じ一冊の「本」に対する解釈を比較してもいいでしょうし、
同じテーマ対するアプローチを、様々な「本」を題材に比較しても面白いでしょう。

また、日々の生活の中で面白いと感じた「本」をただアウトプットするのも楽しいかと。

いずれにせよ、自分の頭の中でもやっとしているコトなども、
他者に伝えようと意識することで、整理されていくのだと思います。

もう一つ印象的であったのが、次の一片にまつわるトピック。

- 歴史書や哲学書、さらに小説など、意外な本を挙げないとならない。

なんでも、優れた情報専門家はすべからく読書好きとの事で、雑談していると、
専門分野とは別の、歴史書や哲学書、小説などの意外な本に興味を持つことが多いそうで。

さらにはこの意外な本がどこかで仕事につながることもあるとか。。
本棚で人柄も推し量れたりもするので、そうやって判断材料にしてるんだろうなぁ、、と。

確かに「座右の書」というものは、その人の心根を投影している気もします。
今後機会があったら、人間観察の手法の一つにしてみよう。。

なんにせよ、教養はどこの世界でも大事なんだなぁ、と改めて実感です。
そんなこんなで読みたくなった本がさらに増えてしまいました。。

 『古典ギリシャ語初歩』
 『想像の共同体』
 『ネイションとエスニシティ』
 『高校世界史B(教科書)』

リベラル・アーツをきっちりと修めるには、ギリシャ語の素養が無いとダメなのでしょうか。
ん、英語でさえ四苦八苦している自分にとってはなかなかに高いハードルです、、なんて。

レビュー投稿日
2012年10月24日
読了日
2012年8月31日
本棚登録日
2012年7月31日
7
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