『思考の整理学』の外山さんによる読書術な一冊。
題名通りに“乱読”を軸にした読書のススメです。
“風のごとく、さわやかに読んでこそ、
本はおもしろい意味をうち明ける。”
熟読も大事だが、それが全てではない、
むしろ、熟読では気づけないこともあると、
雑食かつ粗読が多い身として、なかなかに興味深い内容でした。
そしてさらに興味深かったのは、次の点。
“二十五年でさえ、同時代批評はのり越えることができない”
イギリスの『タイムズ文芸批評』が二十五年前の誌面を再現したところ、
ほとんどの書評が正当性を欠いていたとのことです。
近いということはそれだけ、客観的な見方をするのが難しいと。
逆に、これを乗り越えられるものは“古典”になるのでしょうか。
ん、三十年くらい前のもの、何か探してみようかなと。
そんな風に感じた一冊でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
読書
- 感想投稿日 : 2014年5月21日
- 読了日 : 2014年5月13日
- 本棚登録日 : 2014年5月13日
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