レイヤー化する世界 テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書)

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著者 :
oicaさん 新書・選書・文庫   読み終わった 

勉強は何のために学ぶものかと思う中高生にこそ読んで欲しいし、その頃に読みたかった。答えは書いてないけれど、得た知識の使い方は書いてある。倫理的な指針としてではなく、世界史、世界情勢の流れからみる「君たちはどう生きるか」。

この手の本の結論は皆同じ「好きな事をしていこう」だけれど、どこまでそれに絞っていっていいのかとか、その際に何が好きなのがいいのかとか、どのように世界に関わっていけばいいのかとか書かれていないものも多い。こういう本を読む人にとってはそれが一番知りたいことであろうが少ないながら例も出ている。著者の”キュレーションの時代”はそういう本だったような。

今まで知らなかった「人々の生活の実情」がインターネットによっておぼろげながら見えるようになってきたのは、それもまた”レイヤー”の新しい効用だと思うがそれについてはあまり触れられていない。

また、これからの時代を考える上で、世界史が承認欲求や快楽(満腹や快適な生活環境)といった脳科学的快感をより多く得るために行動を起こしてきた人々の歴史であるという視点は必要かと。

内容的には同じような本が多く出ていると思う。
著者のキャリアから見えるものを提示しているわけではないので、具体例に富む訳ではないけれど、かつての自分と同じような悩みを持った(しかし僕よりは明らかに優秀な)中高生の夏休みに将来を考えるための図書としては非常にいいのではなかろうか。

平成25年6月21日追加
産業革命を"肉体労働の外部委託”、"肉体労働の効率化”、"頭脳労働の外部委託、効率化”と捉えると、次は感情労働の外部委託?

宗教や国、民族によるアイデンティティはいまだに有効だと思われ、そのレイヤーでの規定がまた大きくなってきているように感じる。

国は法による行動規制のレイヤーか?

日本以外で法規制が強い&当該国民感情が許さない行為であっても、日本では問題がなく世界に貢献するものこそが日本発のイノベーションでは?

いまの世界をひっくり返すにはなにをする?

レビュー投稿日
2013年6月8日
読了日
2013年6月8日
本棚登録日
2013年6月8日
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  • 2013年6月21日

    産業革命を"肉体労働の外部委託”、"肉体労働の効率化”、"頭脳労働の外部委託、効率化”と捉えると、次は感情労働の外部委託?

    宗教や国、民族によるアイデンティティはいまだに有効だと思われ、そのレイヤーでの規定がまた大きくなってきているように感じる。

    国は法による行動規制のレイヤーか?

    日本以外で法規制が強い&当該国民感情が許さない行為であっても、日本では問題がなく世界に貢献するものこそが日本発のイノベーションでは?

    いまの世界をひっくり返すにはなにをする?

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