よくある自己啓発系の書籍かな、と思ってはみたもののそれなりに長い期間影響を出している書籍の様なので読んでみた。
本書で提案しているメソッドは非常に単純で、やるだけなら誰でもできると思う。時間も1分なのでできないという方がおかしい。
実は以前、『マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング』という書籍を読んだことがあるのだが、同じ著者の書籍で、ゼロ秒思考のメソッドも紹介されていた。
当時も試してみたのだがあまりピンと来なくて継続はしなかった。
本書を読んで改めて試してみたところ、けっこう良いかも、というのが感想である。
今の私にとっては、頭をよくするという目的よりも不安とかもやもやする気持ちを解消するという目的で効果がありそうだと思う。
もともと、不安とか自分の気持ちを紙に書きだすというのは効果があるというのは知っていたのだが、どうも億劫でやらなくなってしまうのである。それが、この方法だととりあえず1分という低いハードルがとりあえずやろうかという気にさせてくれる。しかも、日記の様に細かく書くのではなくてとりあえずは箇条書きなのでサクッと終わらせることもできる。
更には、とりあえずでも1分でも始めてみればしめたもので、そこからやる気も出てくるので、そのまま何枚かのメモを作成することになる。
ただし、この手法を用いることで思考能力があがったかどうかは現時点ではわからない。頭がすっきりして、もやもやや不安が低減することは実感する。
とりあえず、考えを頭の中で堂々巡りさせるのではなくて書いてみるということの重要性にも気づく。
なお、著者はA4の紙に書くことを推奨ししているが、私は型を破って、iPadとアップルペンシルを活用している。複数のメモを並べて見るようなことはできないが(アプリによっては可能かもしれないが)、とりあえず1分でメモを作成するに不足は感じない。画面のサイズもほぼA4だし。
- 感想投稿日 : 2021年9月12日
- 読了日 : 2021年9月12日
- 本棚登録日 : 2021年9月12日
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