
話された文章の客観的な真偽と話した人が嘘をついているか否かを判別する障害を持つ臨床真実士本多唯花シリーズ2作目。前作で設定が理解出来ていたからか結花独特の語りも気にならずさくさく読める。今回は唯花の元に届いた連続殺人を止めてみろ、という挑戦状に障害を元にした論理を武器に挑む話。サブタイトルの元ネタと同じく一見関係なく見える被害者達、調べていくと意外な繫がりが見えてきて…なんだけど関係者それぞれが認識している事実から真実を構築して微妙に隠された嘘を暴く展開は相変わらず精緻。結構置いてけぼりにされる作品が多い中で今回は最後までついていけた。まほろ入門編にはいいかも。でもこれシリーズ一作目読むのしんどかった覚えが。
- レビュー投稿日
- 2020年4月13日
- 読了日
- 2020年4月12日
- 本棚登録日
- 2020年4月13日
『臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件 (講談社タイガ)』のレビューへのコメント
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