脳科学者と中国文学者の対談。
欧米を追いかけてきた日本をあっさり抜き去った中国は、独自の進化を遂げた国だ。独特のバランス感覚で55の他民族をまとめ上げる中国のリーダーは尋常ではない力量と度量を持っている。
いま世界が中国に注目するのは、欧米とは異なる普遍を持っているからだ。
科学は一神教の宗教観が根底にある。20世紀、科学の進歩とともに欧米の文化が世界を席巻したのは偶然ではない。アジアは多神教だ。そのアジア的宗教観を根底にしたもう一つの普遍が中国にはある。
そして、日本は古来より中国の文化を取り入れ、そして20世紀は欧米の文化を取り入れた。いわば東洋と西洋のハイブリッドになる可能性を秘めているのが日本だ。
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カテゴリ:
茂木健一郎
- 感想投稿日 : 2011年3月31日
- 読了日 : 2011年3月30日
- 本棚登録日 : 2011年3月31日
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