3M・未来を拓くイノベーション

制作 : 講談社インターナショナル 
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感想 : 3
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一つ一つのイノベーションの背景やそこから得られる教訓の掘り下げが浅く、「3Mの挑戦」を読んだ後となっては物足りない。日本の住友スリーエム(今のスリーエムジャパン)に関する情報が多かった点は良かったが、逆に住友の事例からは日本の優良企業の一つ、程度の感想しか持てなかった。確かに素晴らしい会社ではあるのだろうけど、唯一無二という程ではない。
一つ納得したのは、会社の戦略や施策と言うのはビジョンに基づく整合性が重要であって、社風に合わない施策を真似たとろで成果は出ないということ。ウチの会社も15%ルールを導入したことがあったが、結局定着しなかった。これは形だけ真似たものの、業務でもないブートレギングまでやってやろうと言う研究者のモチベーションの土台がなかったためだ。そもそも産み出したアイデアを正式な開発プログラムに移行できる仕組みが無ければ研究者もやる気が起こらないし、15%分を犠牲にした本業の失敗をマイナス評価されるだけなら誰もそんな事やろうとしない。
表面だけ真似ても上手くいかない好例だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済経営
感想投稿日 : 2016年3月12日
読了日 : 2016年3月12日
本棚登録日 : 2016年3月5日

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