「好きな本は?」と聞かれたら、きっとすぐに思い浮かぶ、でも、ちょっと恥ずかしくて答えられないかもしれない本。私にとって大切な思い出がたくさん詰まっているから。
子どもの頃はあんなにも近かった世界なのに、大人になってしまった自分にはもう届かないのだとわかってしまう。読めば夢中で進めてしまうし、読み終わった時の幸せな気持ちはいつ読んでも感じられるのに、切ない気持ちが年々大きくなるようだ。
それでも、毎年夏になると必ず読んでしまう。夏休みの子どもたちを見ると、ふと思い出すのだ。
そのたびに幸せな気持ちになり、少し寂しくなる。
いつか、自分の子どもにこの本を渡す時には、その寂しさもなくなっているのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書
- 感想投稿日 : 2013年11月19日
- 読了日 : 2013年11月19日
- 本棚登録日 : 2013年11月19日
みんなの感想をみる