最初は脱獄を繰り返すジャン・バルジャンに感情移入できなかった。自分も悪いけど法律がもっと悪くて、こんなに惨めなのは社会が悪いと思っているような人なのかな、と。でも憎悪によって自分を強くしなければ、生きていけなかったんだと思う。それは不幸をさらに不幸にする、とても悲しいことだよね。そしてその後の彼の生き方を見ると、何が正義で何が正解なのかわからなくなった。きっと"正しい人"であろうジャヴェルも、私には無遠慮で無慈悲な人にしか映らなかった。
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カテゴリ:
小説(翻訳)
- 感想投稿日 : 2019年12月20日
- 読了日 : 2019年12月20日
- 本棚登録日 : 2019年6月27日
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