善と悪 江夏豊ラストメッセージ (ダ・ヴィンチBOOKS)

  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2015年2月6日発売)
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感想 : 8
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江夏豊。高校卒業して阪神タイガースへ入団。シーズン奪三振日本記録や延長戦ノーヒットノーラン、オールスター9者連続三振を達成。さらにクローザーという投手の役割を確立。球界を代表する投手だ。しかし、その陰で問題を起こしては球団の移籍を繰り返すトラブルメーカーでもあった。投手としては天才だが、人間関係では不器用な人間、江夏豊に迫ったインタビューによるノンフィクション。

阪神との因縁、野村監督との師弟関係、晩年にメジャーへ挑戦したこと、そして麻薬所持による懲役刑など、江夏豊の人生にはドラマ性がありすぎる。

しかし、これだけの豊富なネタを著者が料理できたかというと、著者の江夏豊愛が強すぎて、インタビューも裏付け取材もイマイチ。1ファンとして伝説の投手、江夏にインタビューできたことだけで満足している。読者としては、著者と江夏の関係を述べるより、江夏が言いたくないことをもっと掘り下げてほしかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2015年5月25日
読了日 : 2015年5月25日
本棚登録日 : 2015年5月25日

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