岳物語 (集英社文庫)

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本棚登録 : 1891
レビュー : 205
著者 :
うどんさん 感動モノ   読み終わった 

著者「おとう」と息子「岳」の野性的親子関係を描いた私小説。有名な冒険家で作家の父を持つ少年はこんな風に育つのか。子を弄んでいるように見える父子関係だが、子を思う父親の気持ちがところどころ挿入されていて、ホロリとさせられる。小学生である息子に対して、著者は常に一人の人間として接しているのが気持ちいい。

こんな風に子供と接することができたら、幸せだ。子育てについて、勇気がわいてくる。

ところで、私には双子の娘がいる。当然だが、常に2人いるので、育児の手間も2倍だ。著者のように一人の子にとことん付き合ってやる余裕がないときも多い。この本を読んでいる途中、双子じゃなければ著者のような子育てをしたい、と思うこともあった。が、それは育てる側がラクをしたいという勝手な欲望だ。

娘たちはまだ2歳前。岳物語の「岳」と同じ年齢には達していない。しかし、やがて「岳」と同じように成長し、私と会話したり、一緒に趣味の時間を共有したりするのだろう。果たして、私は娘の名前を入れた「○○物語」を作ることができるのだろうか。できるならば、それぞれ2つの物語を作りたい。

レビュー投稿日
2009年5月17日
読了日
-
本棚登録日
2009年5月17日
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