完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯 (文春文庫)

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レビュー : 16
うどんさん 歴史モノ   読み終わった 

1900年代、チェス界の天才と呼ばれたアメリカ人、ボビー・フィッシャーの伝記。馴染みの少ないチェス界の話だが、チェスの技術的な話は一切なく、チェスのルールを知らなくても退屈しない。逆にチェスに詳しい人にとっては物足りない本かもしれない。

フィッシャーが有名なのは、チェスの実力だけではない。チェスの天才でありながら、社会性のないトラブルメーカーであるというのが、この人の魅力だ。競技をドタキャンしたり、対戦相手にクレームをつけたり、亡命したりと、自分が納得できないことは、絶対に譲らない。誰かれ構わず、露骨に不満を表す。それがユダヤ教や米国、ソ連であっても。晩年はアメリカ国籍を捨てて、日本人と結婚、アイスランドに移住する。

正直、彼の行動は理解し難い。当時、チェス界のトップを占めていたソ連のプレイヤーに次々と勝利したことが、米ソの冷戦に例えられた不運もあったとしても、行動は異常だ。が、チェスの能力が飛び抜けていたために、その精神異常性も伝説となったのだろう。

レビュー投稿日
2016年1月3日
読了日
2016年1月3日
本棚登録日
2016年1月3日
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