大企業に勤め、自己啓発に励む「意識系ビジネスマン」の日記。能力もプライドもあるし、理想もある。が、そのために周囲とのギャップを生んでしまい、理解されない。そして、理解させようとする努力も放棄してしまう。そんな苦行時代を著者は開き直り、言うべきことを言うことで乗り越える。
やるべきことをやった上で「休みたい」、「残業しない」とはっきりと言う。現在の著者は周囲の視線を気にせず、飲み会も残業も断り、趣味のブログに没頭し、ついには本名で本書を出版。大企業に属していることをフルに活かし、批判を受け流す覚悟を持つことで気持ちにゆとりを持つことができた。
うーん、この人、本当に社内でこれからもそんなスタンスを続けることができるんだろうか。そもそも、著者は独立するか、会社に残るかを悩んでいたようだが、何をもって独立するのかがよくわからない。著者の成果って、社内の一組織の残業時間を減らしただけ。新規ビジネスを作り上げたとか、業績の向上を達成したといった誰もが納得し、独立につながるような成果がない。
それなのにこんな本を発表してしまって大丈夫か?
と、いらぬ心配をしてしまうが、批判を恐れず、他人を理解させようとする行動は大事だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新感覚
- 感想投稿日 : 2016年12月30日
- 読了日 : 2016年12月30日
- 本棚登録日 : 2016年12月30日
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