ビリー・ミリガンと23の棺〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)

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本棚登録 : 436
レビュー : 26
制作 : Daniel Keyes  堀内 静子 
稲野巧実さん  未設定  未設定

上下巻で構成された『24人のビリー・ミリガン』の続編です。
精神病の人間に対しての偏見が生み出す劣悪な環境と虐待を、如何にして精神が正常と思っている人間に知らしめるかという事に終始するでしょう。精神的に病んでも賢い彼等が、多くの常識を塗り替えていく上巻は映画のストーリのような波乱万丈さを伺わせます。しかし、下巻に至るとミリガン氏の精神病的面が強く出ており、『あぁ、やはり精神的な病を持っているのだな』と思わされます。
この本は精神病の方の内面が描かれているし、精神病の認識が未成熟だった頃の酷い時代も描かれています。精神的な病に関わる教科書としても素晴らしい一冊に思えます。
そして彼が本書で最後に言った言葉は、彼だからこそ重く、正常と自称する者達でさえ口にし難い意味を含んでいるのです。

レビュー投稿日
2013年3月9日
本棚登録日
2013年3月9日
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