最後の星戦 老人と宇宙3 (ハヤカワ文庫 SF ス 17-3)

  • 早川書房 (2009年6月25日発売)
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本棚登録 : 289
感想 : 23
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シリーズ2を手にとってパラパラと見たら1とは全然登場人物が違う。毎回違うステージの話なのかと思ったらそうではなく、1と3は同じというので2を飛ばしてこちらを読んだ。結論から言うと2を全然読んでなくても支障はない。2の話が3に出てきているのかどうかはわからないレベル。
ジョンは家族とともに行政官として植民惑星ロアノークへ向かう。ロアノークへ向けて宇宙船はジャンプを終えたが、到着した惑星はロアノークではなかった。仕組まれた間違いには何が隠されているのか。
『月は無慈悲な夜の女王』が、アメリカ人にとって独立戦争を想起するものだというが、こちらのこの話もそういう含みがあるんじゃないかと思った。ただ、植民者が全員で武器を取って立ち上がるのではなく、主人公とその周辺の人たちが、であるが。
最後まで飽きずに読めたが、SFとしては政治的陰謀の謎解きの比重が重すぎるかな。ただ、これで終わりと書いてあるが続きがあるのよね。ははは。とりあえずその前に2を読まねば。
おまけ。ヒッコリー&ディッコリーの名前にはやや特別なニュアンスがあるようなことが文中に書かれていたが、マザーグースの歌に出てくるねずみの名前で、歌には時は金なりの意味があるとか。いまひとつピンときませんでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年1月11日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年1月11日

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