デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF)

4.32
  • (17)
  • (13)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 217
レビュー : 17
orangigieさん  未設定  読み終わった 

昔のこれの映画がリメイクされるとのことで、そういえばそんなのもあったなと思い出して読んでみた。
砂漠惑星を開拓する、どちらかというとお堅いSFだと思っていたが、次元が違った。予想のはるか上のおもしろさだ。
惑星開拓もあるが、皇帝をトップにした中世みたいな貴族階級の血みどろの権力争いを軸とし、ほぼほぼ超能力を持った、特に驚異的な現状理解と先見性による未来予知能力を持つ主人公や、惑星の特産品や原住民との関係、過去から連綿と受け継がれる伝説レベルの宗教等々が織り込まれている。スター・ウォーズを始め知名度の高いSFが終焉を迎えつつある昨今、これのリメイクはどこまで受けるか。昔と違ってCGてんこ盛りでも不自然にはならないだろうが、この世界をどれだけ表現できるだろう。日本でアニメ化もよさそうだけど。
一つだけ難を言うと、惑星間飛行ができるレベルの科学力が背景にあるはずだが、科学的な説得力は全くない。あえてその辺の描写は省略しているとのことで、SFと言いつつも、ファンタジーや歴史もの要素の方が強いと言える。
ちなみに最初の映画は、監督はデヴィッド・リンチ、出演者も当時はそこまで知名度はなかったかもしれないが、驚きの顔ぶれ(現在はお年寄りの方々だが)。最初の映画も観てみたくなってしまった。
本編に関係ないが、この新訳版上巻のカバーのイラストが秀逸。白黒の人物に、瞳だけ透明感のある青黒い色がついている。物語に出てくる、原住民族の異質感がよく描写されていると思う。

レビュー投稿日
2020年2月3日
読了日
-
本棚登録日
2020年1月25日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (...』のレビューをもっとみる

『デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする