14で死んだ妹について
特に前半が、若い家族を失った人は、誰もが感じるであろうことを率直に綴っている。
現代史ぜんぜんわからなくって残念だ。なんとなく、第二次世界大戦前に第一次プロレタリア活動があって、戦後、大学生が限られたエリートの特権ではなくた団塊の世代の頃に、第二次プロレタリア活動のブームがあった気がする。
肉親の死を語る時ですら、政治を絡めなくてはならなかった、のが切ない。それって、どんな時代だったんだろう。
妹はまだ幼かった
彼女はまだ肉親以外の誰からも
この世の中では真に親しまれ、慕われてはいなかった
ほんとうの頼りとなってやる人のいない娘が
これから人間一生の夜明けを前にして
新しい時代の夢も見ずに
ただ私たちの過去の惨苦な生活だけに短い生涯を埋め尽くしてしまったことを
何よりも切なく思う
http://www5b.biglobe.ne.jp/~s-hisara/
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
朗読
- 感想投稿日 : 2015年4月19日
- 読了日 : 2015年4月19日
- 本棚登録日 : 2015年4月19日
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