白いへび眠る島

著者 :
  • 角川書店 (2005年5月25日発売)
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感想 : 323
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原体験というのは、多くの場合幼少期を過ごした故郷にあって、何かしらの不思議な、少し怖い記憶が残ってたりしません?
なんかあったような気はするんですが、それがどんなかは思い出せないんですが…今思えば不思議な…なんかあったような。
で、当然のように神社もあって、そのお祭りと縁日にお小遣い握りしめて一日心躍らせていたり。終わるのが悲しかったり。

生まれ育った場所って、良くも悪くもずっとどこかで繋がっている、というか気になる。同じ時間を過ごした近所の友達も。

「逃げ出したい場所があって、でもそこにはいつまでも待っててくれる人がいる。その二つの条件があって初めて、人はそこから逃れることに自由を感じられるんだ」
こういう自由の捉え方もあるんですね。
でなければ「ただ、孤独なだけだ」と。
そう頷けるなら、それは幸せなのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年2月6日
読了日 : 2022年2月5日
本棚登録日 : 2022年2月5日

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