武田二十四将にも数えられる、幸綱(幸隆)とその子、信綱と昌輝の真田二代。信綱の子、与右衛門へと三代は続くはずだった。長篠がなければ。
幸綱が苦心惨憺の末、旧領を回復しなければ、その後の昌幸とその子、信幸(信之)と信繁(幸村)はなかったし、後の松代藩十代もなかった。
幸綱の弟、矢沢頼綱(綱頼)も。この人いなかったら真田家は保てなかったんじゃないかな。弱小の一族の生き残りをかけた生き方が、ただ凄い。
その矜持が、信繁をして凝縮し、大坂の陣という舞台(までもが充てがわれたとさえ思える)で輝きを放ったとしか思えません。歴史って面白い。
何事も、移ればかわる世の中を、夢なりけりと、思いざりけり (信幸の辞世)
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- 感想投稿日 : 2023年8月17日
- 読了日 : 2023年8月16日
- 本棚登録日 : 2023年8月16日
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