賭博覇王伝 零(1) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社 (2007年11月16日発売)
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感想 : 61
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『カイジ』とは異なる主人公『零』

『カイジ』シリーズの作者、福本伸行が高IQを持った『零』を主人公に据えて新たな賭博シリーズを描き出す。

非生産的で自堕落な青年を主人公にしたカイジとは違い、高いIQを持った天才的でどこか謎めいた零。
主人公の特徴でカイジとの差異を出している。 基本的な流れは賭博ゲームに挑戦。時に金銭、時に命を賭けていく。


この作品について
『カイジ』シリーズも完結していない中、青年誌から少年誌にベースを移して『零』の連載が始まったのには少々驚きました。
福本作品には反発したい気持ちもありながら、何だかんだハマっている私。読まないわけにはいかず…。

 少年誌になってもキャラクターのアゴと鼻が…。やっぱり何も変わらないのか。と思いきや≪目≫が!?この場合≪瞳≫でしょうか。

何かキラキラしてる。輝いている。これが少年誌の輝きだと言わんばかり。
福本先生…何か心境の変化でもあったのか…心配です。

閑話休題、内容について、カイジと基本的には似た流れ。次から次にゲームに挑戦していく。

 新たな試みと言うべきか、少年誌の宿命と言うべきか。
カイジと違ってライバルキャラクターが存在する事。
 これは大きな特徴ではないかと考えられます。カイジにもライバルのようなキャラクターが存在しないでもないですが、ライバルと見える表現を形にしています。
その他のキャラクターにも含みを持たせている為、活躍が期待できるはず。

先に挙げた点だけ見ると少年誌に移したメリットが伺えますが、デメリットも大きく響いている印象。

青年誌でならできる表現も少年誌になると抑えられてしまう点。
過激な表現が減ったのはそういう意味合いが強いのだろう。と推測できます。

どちらも良し悪しでしょうけど、こちらも中々悪くはないと思います。個人的にはオススメ!
ただ、カイジの方がどちらかというと推し。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年10月29日
読了日 : 2014年10月29日
本棚登録日 : 2014年10月29日

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