非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

著者 :
  • フォレスト出版 (2002年6月1日発売)
3.82
  • (377)
  • (357)
  • (494)
  • (39)
  • (11)
本棚登録 : 3036
感想 : 389
5

総合ビジネス誌で「日本一のマーケッター」に選出された実践マーケッター神田昌典氏の大ベストセラー。遅ればせながら拝読いたしました。

実践の場を踏んできた著者らしく、実にリアルに真実をついてくる鋭い視点が秀逸で、いっきに本書に引き込まれました。

本書での語り方から筋道まで、まさに神田昌典氏らしさが凝縮している一冊です。

自己啓発書で踊る精神論や根性論が満載の“成功法則”を語るいわゆる「成功者」たちの言葉は、現実にこれから成功を目指していく人間にとっては馬の耳に念仏。

成功者になるのに必要なのは、現実。現実とはつまるところ「金」。

誰しも持つ悪の感情を利用してとことん「金」むきあい、現実をしり、自分の人生のミッションを達成する。これが神田氏が語る成功の近道です。

そのあとに「人生はお金ではないんだよ」と語り、成功という名の美酒に酔う。

およそ成功者は慈善的活動をおこなってきて成功をしてきたわけではありません。「人生はお金ではない」は、成功後に語られる“真実”なのです。

私も神田氏にならい、以下の3つをノートに書き留め、本書に書かれたことを日々を実践しています。

 1.やりたいこと・やりたくないこと

 2.人生のミッション

 3.「スーパー」の付く肩書き

ただ、あまり強調はされていませんでしたが(どの成功法則でも当然そうですが…)この成功法則も「実践」することに尽きるということです。

本書で提示されている成功のための情報収集術や殿様バッタセールスも、お金に対する意識改革も、実践しなければ何も意味がありません。

私はこの実践こそが最初にして最後かつ最難関の、成功へのカギだと考えています。

最後の方に

自分を信頼せよ。自分の力を信頼する。自分の力は無限であることを信じる。

と書かれているとおり、自分を信じ日々人生のミッションの達成への努力をひたむきに実践するだけの簡単なことなんだと思います。

本書は、現実に「成功」を求めている人たちのために、実践的な課題もワーキングできるシステムとなっており、これから起業もしくは出世して年収UPをひそかにねらう方は、本書を読んで従来の自己啓発書では得られなかった“もう1ステップ”を越えてみてはいかがでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 捨てた本
感想投稿日 : 2009年11月12日
読了日 : 2009年11月12日
本棚登録日 : 2009年11月12日

みんなの感想をみる

ツイートする