海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年2月28日発売)
3.65
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本棚登録 : 29924
感想 : 1907
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村上春樹ワールド全開、ハマる人が多いのも頷けます。

今回感じたのは、登場人物が魅力的であること。

カフカ君、ナカタさん、大島さん、ホシノ君、佐伯さん、さくらさん。それぞれ魅力がありましたが、私が一番魅力を感じたのはナカタさん。

シンプルに生活し、孤独と共に生き、清潔で、好き嫌いなく、料理が上手で、素直で、真面目で、時折頑固で、仙人のような人。

村上春樹の作品には、同じようなタイプの登場人物が多く出てきますが、ナカタさんはその中でも群を抜いて魅力的だと感じました。


相変わらず色々な謎が放置されたままですが、それも村上春樹ワールド。文書は研ぎ澄まされ、そしてやめられないとめられない中毒性。
15歳の主人公に明るい未来の希望を抱かせる終わり方だったのは少しホッとしました。

PS.
高松に行きたくなりました。うどん食べたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年8月20日
読了日 : 2018年8月20日
本棚登録日 : 2018年8月20日

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