野崎孝さんの訳より、もっとやわらかい感じ。すんなり文章が入ってくる。良くも悪くもゴツゴツした感じはうすまってる。
やはりこの作品は、なにか違和感だとか諦観だとか人とのつながりを求める心だとか求めない心だとかを、さりげなく上手に描いているから素晴らしいのだなと思った。
ふとした瞬間に、登場人物がどのように妥協して生きていったのかが垣間見えるときがある。その瞬間がたまらない。
あとがきにあった「丸腰の個人」というフレーズに感心した。確かに、この物語の登場人物に当てはまる言葉かもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アメリカ文学
- 感想投稿日 : 2013年1月26日
- 読了日 : 2013年1月25日
- 本棚登録日 : 2013年1月26日
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