なにかをひらめくまで、この本をずっとずっと目の前にひらひらひらひらぶら下げておきたい、と考える。ひとがなにを考えているのか(というより、ひとはなにを考えるようになっているのか、かな)を知るためにレヴィ=ストロースが並べ、重ね、つなげ、透かしてみたりもした数々の神話の密林に迷いこみ、そこで彼がなにかを見つけていく様子をその横で見ているような感覚が楽しい。それをともに「わかる」必要はなく、見ているだけで、楽しい。ほんとうはもっとわかったほうが、もっと楽しいんだろうけど。
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- 感想投稿日 : 2010年7月13日
- 読了日 : 2010年7月13日
- 本棚登録日 : 2010年7月13日
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