エミリの小さな包丁

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年4月27日発売)
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本棚登録 : 1319
感想 : 188
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もう泣けてしまった。1日で一気に読んでしまった。こんなおじいちゃん…たくさんの愛情と知的さで羨まし過ぎて、こんなの物語でしかいないよと(笑)おじいちゃんが好きという感覚が今世では持たなかったのでこの本は憧れであり…。泣けた。
・自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ。判断は必ず自分で下すことだ。他人の意見は参考程度にしておけばいい。
・私は失恋を受け入れた。そういうことに、した。これから、新しい人生をスタートさせるのだ。
・なるべくいい気分で過ごして、笑顔がふつうの顔になるようにする。そしていつかは直斗さんよりもいい男をつかまえる。あるいはつかまえてもらう。
・エミリを思いのままに動かせる万能な存在は唯一エミリ自身だろう。エミリの人生を自由自在に創造していけるのもエミリ本人しかいないんだ。
・火で熱せられ、水で冷まされ、しかも金槌で叩かれる。そんな辛い工程を経るからこそ、完成した風鈴は見た目も音色も美しくなる。
・スーツケースを握り、再び歩き出す。
振り返らない。もう、絶対にー。
私は胸を張り、歩幅を大きくした。

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感想投稿日 : 2017年10月28日
本棚登録日 : 2017年10月28日

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