UGMを先に読んで非常に面白かったので。
しかし感情移入できるキャラもなくUGMほどのワクワク感は自分はなかった。
ガジェット描写は読んでいて目の前に青や緑のCG画面がたちあがってくるようで鮮やかだし、真相が明らかになる後半部分もスリリングだが。
どうしても植物の遺伝子操作を自由自在に操る未来というのに
違和感が、、、
未来の2つの顔は人間VS機械の直接の対決世界を描いていたが
ここでテロの媒介となるのは植物
その植物の気持ちはどうなのだろう、、と思ってしまった
それは自分がグウェンのような自然至上主義者だからか。
しかし自分はペンキをぶちまけることはしないが、、、
自然至上主義者の描き方が画一的なのも気になった。
自分が著者の様に人間が作る科学の未来を信じ切れていないからだろうか。
やはり自分は311の時に停止した原発を見て
科学にたいする絶対的な不信感を持ってしまった。
とはいえ自分が遺伝子組み換え作物が危険というイメージを
他者から咀嚼せずに受け取っているのもあると思った。
この物語を読んで自分で実際の情報を調べていこうという気になった。
追記:ラストの枯れ葉剤浄化植物のアイデアの話はモンサントが過去枯れ葉剤を開発した事実に発想を得ているのか???
過去 人間が犯した誤りに今度は植物の遺伝子をいじって浄化させる、その着想に希望を感じる事は出来なかった。
「世界が食べられなくなる日」というドキュメンタリー映画をみればかなり微妙な読後感となります。
- 感想投稿日 : 2013年6月29日
- 読了日 : 2013年6月29日
- 本棚登録日 : 2013年6月29日
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