なぜ、日本の水ビジネスは世界で勝てないのか―成長市場に挑む日本の戦略 (B&Tブックス)

3.43
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 30
レビュー : 6
著者 :
オーワダ125さん 環境   読み終わった 

≪メモ≫
Global Water Market

General des eaux
水ビジネス国際展開研究会

シンガポール ハイフラックス
ベフェーサ

斗山社

三菱商事
日揮
東洋エンジニアリング
メタウォーター

栗田工業
オルガノ

酉島製作所
荏原

東京大学大学院農学生命科学研究科篠崎教授
CGIAR
IRRI
CIMMYT
CIAT


p.24
強豪ひしめく水ビジネスの海外市場で収益を上げるためには、国内市場での事業基盤整備や技術開発などでの政府の後押しが欠かせないのかもしれない

pp.25-
水道事業は利用者から徴収する料金を収入とし、設備投資の資金回収、施設運営のための人件費、薬品・光熱費などの経費、設備の維持管理費を賄うことで成り立っている。その構造は電力、ガス、あるいは鉄道などのインフラ産業と同じだが、いくつかの点で特徴がある。
一つ目は、収益構造である。水道に限らず、インフラ事業では事業者の好き勝手な料金アップが許されないようになっている。インフラは生活、産業活動の基盤であると同時に、インフラ事業では独占性が発生しやすいからである。
(…)
二つ目は、資産構造である。インフラ事業の特徴は他産業に比べて資産の負担が大きいことだ。
(…)
三つめは費用構造である。日本の水道事業の損益計算書をいると、減価償却費、受水費、人件費が大きな割合を占めている。減価償却費の割合が多いと、コスト削減の余地が限られるだけでなく、収入に対する資産規模が大きくなり、点検、補修、修繕などのコストが嵩む。

p.29
水道事業特有のリスクに備えるためには経験と事業数が欠かせない。民営化やコンセッションで引き取った施設で向こう1年間どのようなリスクが発生するかをできる限り正確に把握するためには、経験に裏づけられたデータに基づく予測の確率を上げるための件数がモノを言うからだ。

p.83
汚泥処理については、日本は世界最高の技術レベルを有していると考えていい。

p.87
排水リサイクルは日本が長期にわたり強みを培ってきた稀有な分野であることは間違いない。

p.93
海水淡水化向けRO膜の国際的な市場規模は500億円程度とされている。高い技術力を持つ日本の膜メーカーは国際市場でも高いシェアを誇り、日東電工、東レ、東洋紡の3社を合わせた2009年の市場シェアは5割を超える。ただし、1社単体で見ると、RO膜を含む高性能処理幕の最大のシェアを有しているのはアメリカのダウ・ケミカル社である。

p.101
市場シェアトップのGEは必ずしも技術力で突出している訳ではない。技術以外でシェアを左右する要素の一つが流通体制である。

p.101
ポンプは酉島製作所の独壇場である。

p.130
GM作物に対するアレルギーの強い日本でも研究開発が進んでいる。食文化の中核であるイネについて、日本は長い研究の歴史と、分子生物学的知見を蓄え、干ばつ耐性イネの開発でも世界をリードしている。

p.150
日本の強みが活かせる土俵を探すことだ。

レビュー投稿日
2018年2月25日
読了日
2018年2月21日
本棚登録日
2018年2月25日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『なぜ、日本の水ビジネスは世界で勝てないの...』のレビューをもっとみる

『なぜ、日本の水ビジネスは世界で勝てないのか―成長市場に挑む日本の戦略 (B&Tブックス)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『なぜ、日本の水ビジネスは世界で勝てないのか―成長市場に挑む日本の戦略 (B&Tブックス)』にオーワダ125さんがつけたタグ

ツイートする