前書きからして、当時の文学作品を皮肉ったメタ構造になっていてすごいです。
どんなに酷い目にあってもあれやこれやと言い訳して騎士である妄想を崩さないドンキホーテが可愛く見えてきてしまいました。半分ボケ、半分ツッコミみたいな従士サンチョとの掛け合いはまるでコントのようで、笑えます。
個人的には司祭が本を仕分けるシーンが好きです。お前も騎士道物語好きすぎじゃん、人のこと言えないじゃん、と思わずツッコみたくなります。そして、ひいてはそれを書いてるセルバンテス自身も同じだという構図が面白いです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2022年4月25日
- 読了日 : 2022年4月23日
- 本棚登録日 : 2022年4月25日
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