パーク・ライフ (文春文庫)

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本棚登録 : 4526
レビュー : 593
著者 :
glideoffさん  未設定  読み終わった 

『パークライフ』の最後のシーンは、最近読んだ中でも結構なお気に入りに入るかもしれない。それぞれに自分の現実を抱えた人々にとって、互いに「なんで?」と深入りしないゆるい関係および時間を社会生活の合間に持つことが、癒しや心の整理に繋がる。その結果生まれた「よし。……私ね、決めた」という台詞には、確かなエネルギーと前向きさが滲み出ていて、とても清々しい。こういうちょっとした救いのある話は好きです。
一方の『flowers』はドロドロとした人間模様が描かれていてあまり救いがなく、好きではない。けれども、表題作がオモテ面だとしたらこちらはウラ面になっているというか、表題作が「ゆとり」の効用を描いていて、こちらは「ゆとり」がなくなるとどうなってしまうかということを描いているのかなあと思った。
いまいちだなと思ったのは、いかにも「構成された物語感」があって、作品の上にいる作者の存在が時々チラつくせいか、なんとなく物語に没入できない感覚があった。

レビュー投稿日
2016年11月1日
読了日
2016年11月1日
本棚登録日
2016年10月31日
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