君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)

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本棚登録 : 988
レビュー : 134
著者 :
glideoffさん  未設定  読み終わった 

童貞、処女、寝取られ、リスカ、暴力、強姦、自殺、誘拐、児童虐待etc…と、主人公の周りにいろいろ詰め込みすぎだろとは思ったけど、読み応えがあって面白かった。緊迫感の凄まじい冒頭部のあと、長くて先の見えないモノローグが続くけれど、タイトルの強烈な印象が最後まで関心を引っ張っていってくれる。主人公は最後にある人物に自ら会いに行く決断をするのだが、その場面が印象的で、その人物との出会いは偶然の重なった恩恵にすぎないのだが、その出会いを自ら掴み取り離さないと決意する様に厳然とした力強さを感じて胸が震えた。

登場人物はみんな我が強くてそれがまた面白いのだが、一つだけ面白いのではなく素直にドン引きした場面がある。深夜に唐突に電話してきて、たったいま彼女が深く腕を切って目の前で血を流している、と言ってきた河北の行動である。恋人がリスカするという普通だったら見ていられない行為を自分は最後まで目の前で見届けられるのだ、だから俺たちは本物なのだ、ということなんだろうけど、それを言うためだけに彼女のリスカを強く止めなかったのなら本当に迷惑なので関わらないでくれとしか言いようがない…….。主人公はよく対応したわと思いました。

レビュー投稿日
2016年10月20日
読了日
2016年10月19日
本棚登録日
2016年9月12日
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