国体・日米安保・戦後・・・・・
日本という国が戦後ずっと引きずっている状態について、著者の感性に基づき、縷々書かれた居たものです。
「永続敗戦論」という名称・概念は著者がつけたものですが、その根拠については、日本はもとより、マルクスなどの思考方法も援用されていました。
第1章「戦後」の終わり
第1節「私らは侮辱のなかに生きている」
第2節「戦後」の終わり
第3節 永続敗戦
第2章「戦後の終わり」を告げるもの
第1節 領土問題の本質
第2節 北朝鮮問題に見る永続敗戦
第3章 戦後の「国体」としての永続敗戦
第1節 アメリカの影
第2節 何が勝利してきたのか
エピローグ
となっていました。
人間社会において、起きてしまった事実について、きちんと総括・反省した上で、また、未来に向かって突き進まなければならないことは自明のことであります。
色んな人の意見に真摯に耳を傾ける態度はいつの時代でも必要なことです。
国家・社会としては、多様な意見を言ってもらえる条件をキチンと整えるためにも、正確な政策の意思形成過程の情報公開は欠かせません。
そして、権力に対峙するメディアの存在も必要です。
そういう風通しのいい社会が醸成されるよう一般国民もいつも高い意識で国政をチェックしなければならないのです。
著者も一人の人間として最低限出来ることとしてこの本を著したとエピローグで述べていました。
一人一人が賢者になることしか日本の未来はないのではないのでしょうか・・・・・・
- 感想投稿日 : 2017年8月6日
- 読了日 : 2017年8月6日
- 本棚登録日 : 2017年8月4日
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