-
ちょんまげぷりん (2) (小学館文庫 あ 19-2)
- 荒木源
- 小学館 / 2010年8月5日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
ちょんまげぷりん (小学館文庫) (小学館文庫 あ 19-1)
- 荒木源
- 小学館 / 2010年2月5日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
おまえさん(下) (講談社文庫)
- 宮部みゆき
- 講談社 / 2011年9月22日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
上で期待した分下ではこんなもんと言う感じ。
全部丸く治めようとするあまりだろうか。
でも、やはり読んでいてほっとしますねえ。
以前のシリーズの事件をすっかり忘れていたんですが、それでも充分楽しめました。
ただ、もう14歳の弓の助とおでこをあまりにも押さなく設定しすぎでは。今でも14歳はけっこう大人、この時代ならもっとおとなだと思うんですが。
2012年10月16日
-
おまえさん(上) (講談社文庫)
- 宮部みゆき
- 講談社 / 2011年9月22日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
アクセス (新潮文庫)
- 誉田哲也
- 新潮社 / 2007年1月30日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
2011年9月29日
-
イラクサ (Shinchosha CREST BOOKS)
- アリス・マンロー
- 新潮社 / 2006年3月29日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
2011年10月17日
2011年9月23日
-
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
- 湊かなえ
- 双葉社 / 2010年4月8日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
2011年9月23日
2011年9月23日
-
MONSTER: 終わりの風景 (18) (ビッグコミックス)
- 小学館
- 小学館 / 2002年2月28日発売
- Amazon.co.jp / マンガ
- 購入する
2011年8月30日
-
きもの (新潮文庫)
- 幸田文
- 新潮社 / 1996年11月29日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
再読。
こんな悲しい話だったかと思う。これは読み手側の今の気分のせいかもしれないけれど。
何か、母親の愛情。わが子の結婚にできる限りのことをしてやろうという愛。母の箪笥を開けて知る母の思い。
父親の愛情。これだけのお金が必要といわれれば何とか工面しどんなに気に入らなくても最後は何とか相手に合わせようとする。
そして誰もが言うとおりおばあさんの存在。
嫁の身にはこんなできたおばあさんがいてはかなうはずもなく、それでいた誰よりも頼りがいがある存在。
それらが何かとても悲しく感じてしまう。
文章もとても硬い。こんなに読みづらく感じる文章だったかと思う。独特のあのリズム感はどうしたんだと思うような硬さ。それがまたじりじりと歯噛みしたいようなるつ子の心情を感じさせる気もするのだが。
さて、いつものようにこれを映像にするとしたら、さて誰を誰ににしよう。
このおばあさん、ずっと池内順子さんと思っていたのにもう亡くなられてしまったし、やはり加賀まり子さんか渡辺美佐子さんか。るつ子は案外誰でもよさそうだし、二人の姉もそう配役難しくなさそうだけど、お父さんとか清村そのとかそういった脇の人がかなり重要だと思うんだけど。
2011年7月16日
本プロでよく名前を見ていたので借りました。予想以上の厚さにびっくり!これは鬼兵と同じ厚さ、読みきれるか、と思っていたら予想以上の面白さに夜なべして読んでしまった。
残念なことに「風紋」の存在を知らなかったのでこちらから読んでしまったが、それでも面白かった。犯罪被害者と加害者の家族、それらは全て被害者なのだと改めて思う。
香織がどのようにしてこんな女になって言ったのか、それが風紋を読めば解るのだろうが、平凡な主婦として子供の母親であったかもしれないのに、ここに出てくる女は子供に対する愛しかたを忘れてしまい,生きることに生き残ることに執着している女になってしまった。それでも愛情をかけてくれる祖父母がいたのにどんどん破滅へと向かう大輔、連鎖を断ち切ることが出来なかったのはその年齢のせいだろうか。
「手紙」を読んだときにも思ったが、犯罪が一つ起きるとその周囲の人たち全てが何らかの形で被害者であり加害者になるのだと思う。子供が犯罪を犯したときその子をそんなふうに向かわせてしまった罪、そんな犯罪を食い止める事の出来なかった罪、愛するだけではそうにもならなかった罪。そして一生逃げる事の出来ない傷を受ける。
真裕子について言えば、その傷を傷として持ったまま生きていけるようになったのは7年という歳月もあるのかもしれない。建部の力もあるかもしれないが・・・。
7年だから小学生なのだろうが、小学生だからこの結末なのかもしれないが、もう少し大人になってからにしてほしかった。せめて小説の中くらい小学生にこんなことさせないでほしいと思ってしまう。
今「風紋」を読もうかどうか迷っている。この厚さなんだろうし、その結末もわかっているし。でも香織の変化と松永の弟の絶望を知りたいとも思う。
乃南アサ、「凍える牙」以来最近「氷雨心中」くらいしか読んでいないが、なかなか
2006年月
-
鬼平犯科帳(三) (完本 池波正太郎大成 第6巻)
- 池波正太郎
- 講談社 / 1998年8月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
鬼平漬けの毎日に多少飽きてもきているのが本音だが、それでも読まずにいられないのは何故だろう。この本を返してしまったら今度いつ読むことがあるだろうかと思うし、何か思いがけないことでも起きたらとか、また誰か登場人物に変化があるのではと思うからだろう。
水戸黄門と同じで最後は「火付け盗賊改め長谷川平蔵である。神妙にお縄につけ」と平蔵が一喝し華々しい捕物が終わると何故か溜飲が下がるのだ。毎回同じといってしまえばそこは格別の変化はないのだが、そこに至るまでの平蔵には変化がある。最初の頃に比べればいつも疲れている。これは作者自身の疲れなのではないのだろうかと思うくらい疲れている。
この本には昭和50年から53年に発表された長編2編を含み収録されているが、さすがに長編のあとには作者も息抜きかと思うような作品な気がするが、この長編、特に「鬼火」は心踊る。
事件の発端の謎、進まぬ探索、思いがけないところからほぐれる糸。そして一気に火盗の面々が悪党どもを包囲して行き、ついにその押し込みの日がき、平蔵のキメ台詞「火盗改めである、神妙にいたせ」で始まる大剣劇。
長官に絶対の信頼を置く同心与力はもとより密偵たち、家族、友人たち、それらは全て私の知り合いのような気がしてくる。
作者は疲れている。それでもファンを裏切ることなくこのあとも書き続けるのかと思うと何か言葉に出来ないが感慨がある。
2006年月
-
鬼平犯科帳(四) (完本 池波正太郎大成 第7巻)
- 池波正太郎
- 講談社 / 1998年9月21日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
鬼平犯科帳(一) (完本 池波正太郎大成 第4巻)
- 池波正太郎
- 講談社 / 1998年5月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
鬼平犯科帳①
文春文庫なら6冊分の鬼平犯科帳が収録されている。こんな分厚く高い本はやはり図書館か豪邸に住むファンしか買えないかも。
いや~、堪能しました。鬼平、さすがです。鬼平が火盗改め長官に就任した文庫なら1では盗賊中心の話が多かったがだんだんに長谷川平蔵という男の魅力に見せられる。時に厳しく情け容赦なく、時にはくだけて優しく、盗賊がその過去のしがらみを捨て平蔵のために働きたいと思うようになっていくのがわかるような気もする。清濁合わせその上広い包容力と決断力、鍛え抜かれた剣の腕。
実在の長谷川平蔵は42歳で火盗に就任して一度退任、その後また長官に就くがその生涯は50くらいで終わっている。本編収録の「むかしの男」では48歳、作者がそろそろこの連載の終盤と考えていたことがわかる。だがあまりの人気にその後も書き続けることになる。その人間関係も緻密で池波正太郎の著作ノートにはいったいどれだけの人間の名前が書かれていたのだろうと前回読んだ文庫の解説で植草甚一が言っていたように「鬼平ノート」を作ってみた。盗賊の親分子分の関係、同心たち、密偵や平蔵が行きつけの店、メモし出したらきりがない。これが結構楽しいのだがきりがない。そこここで出てくる甘いお菓子、団子や煎餅に至るまで書き留めたくなる。
鬼平ファンの中にはその物語の中で鬼平が歩いた道を歩くというのもあるそうだが、浅草、深川、上野などその経路まで書きとめたらどんなものになるだろうと思ったりする。でもこれ以上時間がない。これはもっと年をとってから改めて読み直し、この人物中心の鬼平ノート」をさらにバージョンアップしようと思う。老後の楽しみがまた出来た。
2006年月
-
鬼平犯科帳(二) (完本 池波正太郎大成 第5巻)
- 池波正太郎
- 講談社 / 1998年7月21日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
ただいま鬼平、お休み鬼平状態で読む。充実。
この本の付録として編集者の文章が載っているが、池波正太郎は創作ノートを作っていなかったという。全ての登場人物がその頭の中に入っていたらしい。これだけ連作されると自然登場人物の数も膨大なものとなる。平蔵の家族や密偵たちはこれだけ読んだのだから当然身内のようになってきて私にもその大方の経歴などは解ってくるのだが、盗賊となると別。その親分子分の関係や師弟関係(?)となると混乱してしまう。その全てが頭の中に入っていたというから作者の愛情のようなものを感じてしまう。
中でも、その密偵のうちおまさには作者の思い入れが感じられる。登場する回数その仕事ぶり平蔵とともに寝る暇もないほど。
実在の人物である長谷川平蔵が火盗改め長官であったのは8年位なものか。それに対して小説の中の長谷川平蔵はその人気のため途中何ヶ月か休んだこともあるらしいが昭和42年に登場以来平成2年まで何と20年以上も連作されている。そうなると事件もどんどん増えてしまい平蔵は何ヶ月もかかる探索を一度にいくつも掛け持ちしなければならず同心密偵に至るまで寝る間もない働きという事になる。
当然ちょっと作者も疲れたのかと感じる様な話しもあるが、だんだんとその登場人物にたいし愛着が出てきたのだなと感じる話もある。おまさや茶店のお熊などがそうだろう。特におまさは大滝の五郎蔵と結婚させるなどその溺愛振りを感じる。
逆に雨引きの文五郎のようにもっと活躍するかと思ったら案外あっけなく死んでしまう人物もいるのだが。
あと同じ厚さで2冊、文庫本なら12、3冊といったところか。昨年の目標だったが何とか今年中に読み終えたいものだと思う。
2006年月
どうにもこういった類は毒が強くて、途中でやめようかなと思ったが、それでも完全な流し読みで何とかあらすじだけはわかったかなという感じです。好みの問題なのでしょうが、読み終わると疲れます。
2011年7月4日
物語を読み始めたときは、時代が過去と現代と飛ぶことに違和感を感じたのだけど、イライザの物語が始まると妙に懐かしい気分になり夢中になる。「オリバーツイスト」や「小公子」や「秘密の花園」「嵐が丘」そういった昔読んだ名作を思い出す。カサンドラの物語はちょっと安っぽいラブロマンスの感じがしたが、イライザの物語だけではここまでのわくわく感はないだろう。どうなるのどうなるのと思っていたら思っていた通りの結末になるのだけど、それでも満足。途中に挿入される御伽噺がとても効果的。最後の訳者のあとがきのなかの矛盾点もそうそうと最後の最後まで読んでしまう本。楽しかった。
2011年5月23日
おもしろかった。つまらない本が続いていたせいかもしれないが、一気に読む。ストーリーがどうなるか気になりやめられない。「新しい村」というのが実際にあることもはじめて知った。そこは現在どうなのだろう。東一の権力欲と性欲、そのどちらもがいやらしいのだが、それがリアルに感じた。「東京島」で男たちがどんどん草食になっていたのと反対でどんどんいやらしいほど肉食になっていく。うまく自分の感想をまとめられないがそうなっていくのが必然のように思う。山路や立花といった人たちも田舎暮らしに憧れて住みだした知っている誰かのようで妙にリアルに感じた。第2部で東一に売られたマヤはかえって開放され自由になっただろうにと思うのに、結局自分の道を切り開けないでいた。それが母親の消息を知りたいからというだけなのか、結局流されて生きているだけなのか、後半は特に焦って読んでしまったので良くわからなくなってしまった。久々に桐野夏生の小説だなあと思うものを読んだ気がした。この後二人がどうなっていくか、もしかしたら続編なんて出ないかなあ。
2011年5月10日